私の彼氏は台湾人!
 上海の女性に今、一番モテるのは、どこの国の男性だと思いますか?
 残念ながら日本人でも欧米人でもなく、それは「台湾人」なのです。
 上海で最もイケテル、デートスポットといえば「新天地」。東京の代官山のようなおしゃれな街で全国からファッションモデルたちが集まってきます。日本人のモデルよりも手と足が長くキリットした目元と姿勢は、成熟していて思わず私も見習いたくなります。
 レンガ風の建物のスターバックスでは、絵になるような欧米人とモデルらしきカップルの姿をよくみます。
 ある日、日本人らしき中年男性と上海美人がさっそうと腕を組んで、楽しそうに歩いているのをみつけました。近づいて耳を傾けてみると、北京語で「ウォー・アイ・ニィー」と愛をささやいているではないですか?中年太りのその男性は、日本人ではなく、流暢な北京語を話す台湾人でした。
 台湾人はあちこちで大手を振って歩いているのをみつけます。
 5年前、日本は香港についで第2位の投資国でした。約7億ドルは、1日1件契約を決めるほど熱心だったのです。
 しかし、最近は、第6位だった台湾に追い抜かれてしまいました。
 台湾人が投資しているのは企業だけではなく個人もそうです。
 バブルが弾けたといわれている上海のマンションでは「私、専用のエレベーターだ」というジョークが流行るほど空虚率が高いのに台湾人による「マンション購買ツアー」によって4000万円程度の物件を次々に買い占めているのです。
 そのおかげがか浦東区の空き巣は1割に収まっています。
 台湾人によるマンション購買は全体の3割で、上海人とほぼ同じ、次いで香港人。ちなみに日本人は1%に過ぎません。
 マンションは、上海人の愛人と共有というケースもあるそうです。
 それにしても、なぜ台湾人は、そんなに上海投資に熱心なのでしょう?
 理由は簡単。
 ① 台湾の高騰したマンション価格に比べれば格安。
 ② 経済が低迷している台湾からみると上海はビジネスチャンスがあふれている。
 一方、上海美人からみても、台湾人は日本人と違って標準語である北京語を話せる人が多く、お金持ちでなくなった日本人を尻目に、たくさんお金を落とす気前のよいかっこいい人らしいのです。
 中国―台湾の特別直行便も増えるなど台湾人の中国投資過熱度と引き換えに、上海美人の台湾人へのモテ度合いも増すばかり。
 いつか海外でモテモテの日本人男性の姿をみてみたい・・無理だろうなあ。