中国では、今、甘やかされた一人っ子

が、大学受験という初めての大きな壁にぶつかり、苦しんでいます。中国の大学の進学率は1990年時点で約3%に過ぎなかったのですが、2002年には、約15%、学生数にして約550万人に達し、激烈な進学競争も展開されるようになりました。

この理由は政府が1997年から私費制度を導入したことにあります。改革・開放前の大学進学者は、「天の嬌子・天から生まれた誇り高い子」と呼ばれ、超エリート扱いされただけでなく、政府の幹部候補者として政府が授業料、生活費などを公費学生として負担していたのです。

現在では、一般の大学の授業料は年平均4000元(約5万3000円)で、生活費などを含めると約1万元(約13万円)となっています。

これが大学院だともっとコストがかさみ、例えば、北京市大学の大学院研究クラスの授業料は年1万2000元(約15万6000円)です。1997年からの私費制度を導入したことから、急激に学生が増加し、それにともない大学の数も増加しています。

歴年教育部統計公報によると、1988年に1991校あった大学は、2002年には2003校に増えています。      
中国では、大学のことを高等教育といいますが、高級中学への入学に際しては、各省・自治区・直轄市で実施される統一入試によって選抜されています。
 しかし、北京市にそのほとんどの大学が集中しているため、受験戦争は過激なものにエスカレートしています。そのため受験勉強のために親子で必死に勉強に励まなければならないのです。 
   
特に最近では「貴族学校」ともいわれる私立の小学校に子どもを入学させる教育熱心な親も増えているそうです。

しかし、それでも、北京市民は大学受験に優遇されています。   
だから私の知人もわざわざ子どものために、天津市から北京市の公務員の仕事
へと転職してきましたが、こんな親も少なくありません。 
   
それにしてもこの政策、受験生にとってはちょっとばかり酷な気もします。