マネー運用に目覚めた広中秀雄さん
 M出版社の営業部に勤務する広中秀雄さん(51歳)は、年収1200万円。それでもいつもランチ代は割り勘、ご馳走してもらったことがない。
 数年前、結婚し子どもが生まれたばかりだとかで、急に資産運用に興味を持ち始めたのだそうだ。
 資産運用の内容は、株式投資が500万円。「このところの日経平均が上がっているため40万円ほど資産が増えた」と喜んでいる。
 ところが負の資産も多い。頭金400万円で3年前に購入したマンションの毎月のローンは15万円、3000万円を払い終わるまでには15年はかかる。定年後のローン返済は、株式投資で賄うらしい。
 しかし、子どもの教育費までは手がまわらないようだ。
 「もう子どもはできないと諦めていたからね。教育資金なんてどうやって出したらいいの? 自分でアルバイトして働きながら通って欲しいよ」
 独身時代に遊びすぎた男のなげやりな言い方にしか聞こえない。
 そんな広中さんが最近、投資信託として購入したのが郵政民営化第一弾の郵便局限定発売の投資信託。
 ①野村アセットマネジメントが運営している『野村世界6資産分散投信』
 ②大和証券投資信託委託株式会社が運営している『大和ストックインデックス225ファンド』
 ③ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社が運営している『GS日本株式インデックス・プラス』
 「何でも新しいもの、珍しいものがいいんだよ。今から教育資金のために上がりそうな投資信託に注目しておくんだよ」
 しかし、よく見てみると郵便局限定だからといってこれといって珍しくも新しくもない商品である。特に広中さんが選んだ①の安定コースの追加型株式投資信託/バランス型は、債券が7割も占めている。株式投資は2割でREIT(不動産投信)は1割しかない。全体でみると、国内が7割、国外が3割となっている。債券が多くを占めているのを知らずに購入したそうだ。
 広中さんの株の腕は本当に当てになるのか? 
 しかも、「子どものためにマンションは売却したくない」と言い張る。「子どもは必ず公立にいってもらう」とい続ける。
 
ゴルファーの悩み・万が一のために
 小遣い
 広中さんの小遣いは7万円。ゴルフに毎月2万円から多いときで4万円かけている。だからランチ代を節約しても足りないことが多いそうだ。
  「まぐれで2年続けてホールインワン出したために、賭けに負けて6万円も払った経験があるんだ。ゴルフ保険は障害保険だけでなくホールインワン保険に入らなきゃね。三井住友海上のゴルファー保険なら年間保険料3000円払えば、ホールインワンすると10万円が保障される。」
 通常の傷害のための保障だけでなくホールインワンを出したときのためである。そもそも賭けなければいいような気もするが。まあ、スコア110の広中さんのホールインワンをとるぞという意気込みだけでもいい。人に傷を負わせたりしたときのためにも役に立つだろう。
広中さんの小遣い帳

月額   7万円
ゴルフX2回 18,000
  ランチ代 22,500
  飲み代X5回 30,000
その他使途不明金 1,000
  小計 71500
収     支   ▲1500円