北京で再び テコンドー
 岡本選手と陳選手の試合

少し前、日本でも、特に女性の間でテコンドーが流行しましたね。暗い夜道を一人で歩くときに自分を防衛できる手段の一つとして人気が高まりました。
 テコンドーは二〇〇〇年以上も歴史がある、特に足を中心に使いながら戦う格闘技です。
 中国語では「?拳道」と書き、「?」は蹴る、「拳」は殴る、「道」は武道、という意味があります。
 韓国などでは国技とし、今では世界各国で六〇〇〇万人以上の競技人口で、柔道の五倍以上にもなります。
 八八年のソウルオリンピック、九二年バルセロナオリンピックに公開競技として登場、〇〇年のシドニーオリンピックからは正式種目になりましたが、それまでの道のりは簡単ではありませんでした。
 日本でも同様にテコンドー団体の分裂問題によって岡本依子選手の出場が危ぶまれ署名運動により出場させられたことが記憶にあると思います。
 テコンドーのルールは、蹴りは腰から上、パンチはボディーのみ、背中への攻撃は禁止されています。中段である胴への攻撃は1ポイント、上段への攻撃は2ポイント、相手をダウンさせたら1ポイントなどというように追加され、つかむ・押す・などの行為は減点されます。倒れて一〇カウント以内に起きあがらないとKOとなります。
 岡本選手の特技は「かかと落とし」、ものすごく早い動きで対戦相手は動きがつかめないそうです。筋肉をほとんど使わずに関節を使って最短距離で動く連続蹴りが今後も期待されています。
 ところがシドニー銅メダル以後、アテネオリンピックではその特技が活かされませんでした。
 一回戦で中国の陳中(チェンチョン)選手に5対7で負け、陳選手が決勝に進んだために敗者復活戦としてベネズエラのカルモナ選手に敗れました。惜しくも敗れメダルは取れませんでした。
 一方の中国の陳中選手は八二年河南省生まれ、身長一八〇センチです。小さい頃から背が高かったためにバレーボールを始めますが七歳でテコンドーに転身、未来のオリンピック選手として国に教育されます。一五歳でナショナルチームの合同訓練に傘下、十七歳で世界選手権3位、十八歳ですでにシドニーでは金メダルを獲得しました。
 視力矯正手術を受け北京オリンピックで三六歳を迎える岡本選手、陳選手への新たな戦いぶりを期待したいですね。