中国VS 韓国男子卓球
 最近、福原愛ちゃんが男子の選手と戦ったことがニュースで話題にのぼりました。
 本来は男性のほうが腕も力も強くて当たり前なのですが、私の周りの男性たちはすぐにメソメソ泣いたり、痩せ型が多いせいでしょうか。男子が勝ったことが、私にはとても意外に感じられました。
 日本では、福原愛ちゃんがダントツの人気ですが、男子は、日本人プロ第一号の松下浩二選手(38歳)が有名です。バルセロナ、アトランタ、シドニーと3大会連続でオリンピックに出場し、アトランタではダブルスで5位、シングルスで9位、00年クアラルンプール世界卓球選手権大会では団体戦で銅メダルを獲得しています。
 その他、岸川聖也選手、水谷隼選手、新井周選手などが続きますが、卓球王国の中国にはかないません。
 シドニー五輪のシングルスでは、中国のヒーロー、黒龍江省出身の孔令輝(コンリンホイ)選手(31歳)がスウェーデンのヤンオーベ・ワルドナー選手を破り、金メダルを獲得しています。
 ところが、つい先月、ポルシェに女性2人を乗せて走行中にタクシーと衝突、飲酒運転容疑で6ヶ月の免許停止に罰金1800元(約2万6000円)支払いました。
 昨年、上海で行われた世界選手権でもダブルスで優勝していただけに、国民のショックは尾を引くことになりそうです。
 その孔令輝と劉国梁(リュ・グォヤン・現在はコーチ)組をダブルスで破って優勝したのが上海出身の王励勤(ワンリキン)選手(28歳)と江蘇省出身の閻森(エンシン)選手(30歳)です。シドニー五輪だけでなく、世界卓球選手権大阪大会、世界卓球選手権パリ大会でも優勝しています。
 金メダルも銀メダルも中国人選手は世界に強さを証明したわけですが、アテネ五輪では強敵があらわれました。
 韓国のホープ、柳昇敏(ユ・スンミン)選手がシングルスで優勝したのです。
 このところチヤホヤされすぎている中国の選手たち、飲酒運転などをするなどと気が緩んでいるからでしょうか。16年ぶりに優勝した韓国、これからはもっと力を入れてきます。
 次の世代のエース、王皓(ワン・ホ)選手、23歳や馬琳(マ・リン)選手、27歳などは5月の世界大会では韓国に勝ったものの、もっとも脅威と感じています。
 北京五輪に向けて本格的な戦いはまだ始まったばかりです。