蒲巴甲の魅力
数年前からヨンさまなど韓国人の俳優が日本で急激に人気が高まり、日韓関係まで友好にしました。中国人の俳優も、いつか同じように日中関係を友好にする 重要な役目になることを期待して、このコーナーでは、中国大陸の男性俳優を中心にご紹介していきたいと思っています。
香港や中国に住んでいたとき、私は同僚の日本人女性と一緒に現地の人気俳優に夢中になっておっかけまでしたことがあります。
日本では失われてしまった昔の良さなどを彼らから感じハマッてしまいました
今回ご紹介するのは、蒲巴甲(プー・バージャ)です。
なんといっても中国大陸の「男性版スター誕生」、オーディション番組『加油、好男児』で2006年のグランプリに選ばれたのです。ちなみに番組名の『加 油、好男児』は「がんばれ、いい男」という意味です。まさにこれからの新人応援するよっという意味でしょう。
肩についた細くて長めの髪に強くてまぶしい視線、ワイルドな体つきが魅力なルックスにプリンスとしての品格もそなえています。
ダンスも抜群ですが、もっとも得意なのが歌。オーデションでは緊張しても音程をはずさなかった唯一の応募者でした。
期待される理由は、これだけではありません。
映画『喜瑪拉雅王子(ヒマラヤ王子)』ですぐに主演に抜擢されたのです。
映画の内容と同じように「雪域王子」(雪の世界のプリンス)と呼ばれるようになりました。
先日行われた、東京のテアトルタイムズスクエアでオープニングイベントでは中国の黒澤明と呼ばれる大御所の謝晋(シェ・チン)監督、日中文化交流協会の 代表理事の栗原小巻さん、『喜瑪拉雅王子』の監督、胡雪樺(フー・シュエフホァ)ともに出席しましたが、中国語をゆっくりと丁寧に話す口調はエキゾチック さに誠実さがプラスされ、ますます女心をくすぐりました。
1985年7月8日生まれ。チベット出身の正真正銘のチベット族です。
胡雪樺監督は天に一番近い場所、チベットを舞台にすること。ハムレットの物語を基礎にしたいこと。物より精神世界に対する欲求が非常に高く、近代化より 質を大事にする今の時代に失われたものを持っているチベット族を選出すること、にこだわりました。
北京、上海、ラサなどでオーディションを繰り返し苦労して探していたとき、偶然、カラオケ店で蒲巴甲が歌っているところを見て声をかけたそうです。
出演者や場所にお金をかけて質の悪い映画が多い中、本物の映画、質の高い映画の一本になりそうです。そんな中、蒲巴甲の演技と中国語の成長していく姿が楽しみです。加油、好男児!