私が住んでいた香港では銀行の口座にマルチ口座がありました。フライトアテンダントとして世界各国をまわり、その国の貨幣でフライト手当てを現金でもらっていたから、大変。新人の頃はそのままぜ~んぶ使い果たしていました。2年目になりようやく、現金を持ち帰り、マルチ口座に預けたものです。ところが日本ではシティバンクや他の銀行に外貨預金しても外貨のまま引き出すことができず、日本円に両替しなければ引き出せません。むろん手数料もかかります。
 <海外で外国銀行の口座を開く>
 現地で香港のHSBC(香港上海銀行)、中国の中国工商銀行、オーストラリアの4行(West Pack)など、銀行によってはパスポートなどを見せれば、口座を開設することができる銀行もあります。香港の金利は4%以上、中国の金利も07年は5回も引き上げ5年定期で5%以上、今後も上がる予定です。日本の低金利に比較するとかなり高いですね。預金しておくだけでも金利は増えます。それに人民元も緩やかですが、各人に切り上がっているため、為替としてはお得ですね。
 それでも滅多に海外に行かないから、預けたままではちょっと不安っていう方は、口座を開いたときにクレジットカードもつくるといいのです。そして為替レートが有利なときを見計らって使うのです。
 <海外に行かずに外国の銀行に口座を開く>
 日本でも外国の銀行で口座開設ができるところもあります。ロイズTSB銀行での外貨の定期預金は個は300万円の入金が必要ですが、2回目は100万円からの預金です。ナショナルオーストラリア銀行の個人の外貨定期預金はオーストラリアドル、米ドル、ニュージーランドドルの取引がありますが、外貨のままの預け入れはできないなどのマイナス面もあります。
 注意点は、シティバンクをはじめ外国銀行の在日支店は預金保険制度の対象外です。だから多額の資金を預金するのはおすすめしません。でも海外に行くときの旅費、現地での滞在費、将来、短期留学や永住など考えている方には便利です。