日刊ゲンダイ 貧乏人になる人の習慣
2017年6月6日(5日発行)
金持ちは手ぶら 貧乏人はリュックを背負う
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/206810
私は目の前の人が将来、金持ちになるか貧乏になるのか、ある程度見極めることができる。偉そうに言って申し訳ないが、なぜなら年収が下がる人には共通点があるからだ。例えば、簡単な例としては、貧乏になる人は重いリュックを背負うかバッグを持っている。
私の知る金持ちから貧乏人に脱落した人も、常に余計なものを詰め込み、重いバッグを持ち歩いていた。仕事ができる=たくさんの資料を用意している……ではない。
一方、毎日、同じ服を着るアップル創業者の故スティーブ・ジョブズやフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグのように、富裕層の間では余計なものを持たないミニマリストが大流行している。大手町の外国人ビジネスマンを見てもらいたい。おそらく手にはiPadしか持っていないはずだ。
余計なモノが入った重い荷物を持ち歩き、疲労がたまっているから腰が重い。それがストレスになり、思考も鈍くなる。逆に富裕層は疲労しないよう、まずはストレス度が高い通勤時間の過ごし方から違う。米国の調査では、年収1600万円以上の6割が通勤時間にオーディオ等で音楽を聴きながらリラックスしている。年収350万円以下はたった5%しか聴いていない。ストレスになるとわかっていても工夫せず、知らないうちにストレスをためているのだ。
ストレスがたまるとマイナス思考者になりやすい。前向きに一日の目標を立てなくなると、年収が下がる悪循環になる。貧乏な人で毎朝、目標を掲げる人はたった6%。出勤前に、やるべきリストを作るのは2割以下しかいない。だが、富裕層の6割以上は一日の目標を掲げ、8割以上がやるべきリストを作成している(米ThomasCorley調査=2010年)。
また、リラックスするためには、仕事中や朝食も違う。高所得者は、香りで癒やされるコーヒーや不安を緩和させるヨーグルトのブランドにもこだわっている。お金持ちだから高いブランドを選ぶことができると思われがちだが、そうではない。衝動買いをする低所得者と違い、必要でないモノは買わない主義なのだ。
私は先日の引っ越しの際、泣く泣く9割のモノを捨て、靴は4足だけ残した。まずは重いバッグを持ち歩いている人は、そこから改めたい。