祭りの後の崩壊が迫りつつある


中国経済低迷 日本経済・企業への影響
 中国の経済成長率は、平均9.8%で29年間続いている。バブルが崩壊すると騒がれ続けながら、北京五輪まで高成長を維持してきた。 株価暴落、不動産バブル崩壊、物価高騰、内需低迷、そして輸出減少ーー。五輪という最大のイベントを終え、中国経済はかつてない危機的状況に直面しつつある。
 世界が驚異的に感じている貿易黒字額では、2005年に1000億ドルを超え世界最大規模になっ
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マラソン選手だけでない。大気汚染の影響

 25日からマラソンが始まる。心配されていた北京の空気だが、だいぶ改善された。以前のタクシーは赤色のかなり古い中古車でエンジンをかけ発車するたびに排気ガスが車内に入り堰がとまらなくなった。それが黄色と紺色のデザインの現代韓国製に入れ替わり、排気ガスもようやく車外に出るようになった。
 喘息や気管支炎の原因となるのが二酸化硫黄(SO2)である。二酸化硫黄を排出する主な原因は石炭の火力発電。発電所は旧式のひ
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治安警備からすり抜ける裏業者たち

 北京では日本のマスコミが伝えた「警備体制が厳重でピリピリしている」とは逆の印象だった。観光地では警察や公安局がまばらで、へらへら笑いながら話している警察たちもいるほど緊張感はない。
 出稼ぎ労働者が強制的に帰省しているため、治安はよくなっているように見えたが、それは単なる見せかけであることが住宅地に行くとわかった。白タクシーやバイクなど違法業者が増加している。1メーカー5元。タクシーの半額。1時間以上
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五輪開幕 テロに警戒 観光客も尋問される?

 私は5日から15日まで北京に滞在している。北京では首都国際空港におりたときから、テロに対する警戒のため武器を片手に警備している武装警察の数が目につく。11万人以上の治安要員の数は天安門事件、反日デモなどのときとは比較にならない。大学の教授の中国人の知人を連れて北京市内の繁華街の王府井に行こうとすると「つい最近も小規模な爆発事故があった。うろちょろしないほうがいい。食事は繁華街や大学の近くは避けよう
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クレジットカード被害 同じ料金が2回引き落とされていた!

 ある日、クレジットカード明細書を見ると2万円近くの同じ料金が、同じ日に2度引き落とされていた。支払い先をみると北京のデパート地下のレストランでの利用となっている。確かに記憶がある。手の平サイズのカード決済用の機械にうまく接続しないからと、何度もカードを機械に通されたことがあった。結局、同じ食事料金を2回引き落とされていたのだ。
 知人の場合はもっと悲惨。彼は、ガールフレンドと一緒に北京繁華街のレストラ
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タクシー事情

 北京でタクシーに乗って失敗したこと。第一に建設ラッシュが続く中国では地図は毎月変わっていること。地図の通り現場にいってもそこにビルはないこともしばしば。それからというもの確認の電話をいれてから向かうことにした。
もっと腹が立ったことは、毎回のようにぼったくりの被害にあったこと。タクシー料金は空港から市内まで100元前後で1時間ほどだがぐるぐる回られて渋滞に突入、高速道路通過したなどといわれ300元も
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1泊8万円のホテル事情

1泊8万円、ホテルのトラブル
8月13日から北京に宿泊する私のホテルは1泊8万円もする。通常の2倍以上の価格だ。北京市の宿泊施設数は6000軒近く、客室33万6000室、そのうち北京市の星付きホテル数は800軒あまりだ。また、5つ星ホテルのスタンダードルームの平均宿泊料金は前年の同じ時期に比べて2.6倍の1泊3623 元であり、もっとも高く跳ね上がったのが3つ星ホテルの平均1556元で4.2倍である。
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世界の15%を占める交通事故死

 北京にいると一日3件は、車がぐちゃぐちゃにつぶれている自動車事故に遭遇する。実際に私もバスやタクシーに乗車しているときも危険な目にあった。バスの一番前の席に座っていたとき急停止したため、そのまま前に頭からつっこみ転びそうになった。
 それもそのはず中国の交通事故死亡者数は世界一。1日300件の死亡事故が発生。世界で発生している年間120万人の死亡事故のうち、中国がワースト 1、年間約10万件の死亡者事故
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子供の携帯が盗まれた。

 中国の治安が深刻だ。四川省の地震現場では遺体から金品を盗んだり、住居に侵入して強盗するケースが報告されている。
北京も例外ではない。
最近は、携帯電話を盗む事件が増えている。中国人でさえ盗まれても気がつかないときもある手口は功名だ。たいていの場合、気づいたときにはもう車で移動中。どうしようもない。
 市内にある伝統的な麺類専門の大型食堂店を訪れたときのこと。制服を着た16歳前後の出稼ぎ労働者たちが、花札の
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売春トラブルは日常茶飯事。

 北京の公安関係者によると、このところ北京では毎月のように女性の全裸死体が発見されているという。戸籍のない貧しい農村出身の売春婦たちが殺される悲惨な結末になっている。
 北京五輪を前に厳しく風俗営業店を摘発しているが、厳しくすればするほど、その一方でアンダーグラウンドの暴力団との関係が深まる。
 身分証明書のない出稼ぎ労働者が都市部で働く場合、まず3カ月分ほどの給料をデポジットとして支払わなければならない。
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女が部屋を出た途端、公安に連行された。

 「えらいことになった。罰金30万円だよ。入国禁止になってしまったし、仕事どうしよう」。何度も出張で中国を訪問している中国通の知人が罠にはまった
 きっかけは宿泊していたホテルの電話。夜中、「マッサージいりますか?」と女の声。うっかりOKと答えてしまったら、しばらくして部屋に女が入って来た。
 ホテルのフロントが「売春婦らしい女が来た」と公安局に通告。女が部屋から出た瞬間に公安局に取り押さえられた。
 担当者か
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大地震被災地から拡大の懸念。

ただでさえ赤痢、食中毒、マラリアの危険が
 オリンピックの開かれる夏の中国で、まず気をつけなければならないのが感染症である。北京や上海といった大都市でさえ、路地裏に回れば衛生面は日本とは大違い。  とりわけ、この夏、心配されているのが、四川大地震の後遺症。発生から4週間。犠牲者の数は6万8000人を超え、負傷者は36万人にも達する。体力も免疫力も落ちた負傷者の間に、細菌やウイルスが感染したらひとたま
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