本土市場上場で下落を抑制?!

本土市場上場で下落を抑制?!
ペトロチャイナの上場で上海市場を安定化へ
 中国株が世界中から注目される中、株価はいつ下落してもおかしくない状況である。
 そこで6 月上旬には温家宝など中国の首脳などが集まって、過熱する中国株をどう抑制したらいいのか、考えた。
 そこで現在、香港市場で上場している大手企業を中国本土でも上場させることを思いついたのだ。
 まず、中国石油天然気集団(CNPC)傘下にある、「中国石油天然気
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中国米中会談 A株

今後の中国株の動向
米中会談で株価は下落後、上昇
 上海市場の上海総合株価指数の急落がきっかけで世界同時株安が発生したのが2月である。
 株価はあっという間に元に戻った。その株価は短期間に急騰し過去最高を上回るほどの過熱気味である。上海指数では一年間で2.5倍上昇した。
 過熱しすぎている中国株を懸念して、2月の上海発世界同時株安が発生したと同じようなことが、夏ごろに起きるのではないかとささやかれるようになった
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ベトナム企業の選び方

ベトナム企業の選び方
時価総額&上場日
 4月号ですでに伝えたとおり、ベトナム株式市場は急成長しているが歴史はまだ浅い。ホーチミン証券取引所は2000年、ハノイ証券取引所は2005年にできたばかりである。
 日本人の投資家をはじめ急激に取引が増加したため、「柏木理佳と行くベトナムツアー」で訪問した3月には、証券取引所のシステムがダウンした日もあったほどだ。
 上場企業は100社を超え、時価総額は1・5兆円ほど
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中国発世界同時株安(1)(2)

中国発世界同時株安
中国が世界に与える影響は今後も続く。
 中国の株価を下落させたのは中国政府によるものだけではない。
 アメリカとの合意の上での戦略である。
 世界的にバブル状態を抑制させるために、もっとも株価をコントロールしやすかったのが、中国である。
 私はフィナンシャルタイムスと人民日報から米中のトップの話し合いの時期と内容に注目しながら両国の力関係と世界のマネーの動きを追っている。
 昨年の米中会談を振り返
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企業訪問レポート(1)

企業訪問レポート(1)
ベトナムの証券市場の歴史は浅い
 2月7日から11日まで柏木理佳と行くベトナムツアーでホーチミンにある企業や証券取引所などを訪問した。
 ベトナムの町並みなど、率直にいって急激な経済成長のわりには、大きな変化はなかった。もちろん株式市場においては別である。
 どこもかしこもカブのバイクが交通ルールも守らずに一直線に走っている。小さい子どもを間に挟みながら夫婦で乗っかっている様子、流行お
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中国に依存するベトナム経済の成長

中国に依存するベトナム経済の成長
中国からマネーが動く年
 このところ香港と中国本土市場(上海・深せん)市場の株式市場が急騰している。
 香港H株指数でみると、2001年12月31日に1678香港ドルだったのが桁が一桁増えて1万香港ドルを超える推移を動いている。2001年に購入しそのまま維持していれば7倍以上だ。
 上海B株市場においては、2005年の底から持ち直しつつあるが、まだ半分しか元に戻っていない。
 一
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上海の少子化問題が深刻

上海の少子化問題が深刻
 上海というと若者の都市という印象がある。しかし、実際に行ってみると一部の観光スポットなどを除いて若者はほとんどみかけなかった。25~44歳の労働人口が非常に少なく、高齢化が加速している。上海市の戸籍人口の年齢構造はすでに「高度警告期」に入った。地方からの出稼ぎ労働者による
 流動人口の増加により、上海市の総人口はまだ増加中である。上海市のそもそもの住民をうわまるかのように地方から
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2007年経済予想

2007年の経済予測
アメリカ景気低迷の影響
 これからしだいにアメリカを中心に海外の景気回復ペースは鈍化するだろう。
 アメリカにはさまざまな困難が待ち構えている。
 利上げ、定率減税の縮小のための家計の公的資金の負担、原油高により企業の利益の減少、加えて急激に高騰しすぎたマンションの下落などである。
 日本はもっともこの悪影響を受ける国になるだろう。
 特にこれまで業績が好調だった輸出関連の企業にはマイナスになる
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M&Aで決まる今後の中国経済

柏木理佳が注視する中国経済

 

資源獲得にあせる中国
 「走出去」(zou chu qu)と呼ばれる、中国企業の海外でのM&Aが頻繁に行われ始めた。
 中国経済を成長させなければならず、それに欠かせない資源の開発には海外の石油関連企業を買収するのが手っ取りばやい。
 それだけではない。技術力・ブランド力の獲得、人民元切り上げへの対策、国内の過剰投資の解消、また貿易摩擦に対応するためにも政府が推奨している。

 

アメリカ・南
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