上海開催のマスターズカップ
11月12日から19日にかけて、2006年テニス・マスターズカップが上海で開催されました。
会場の上海の上海旗忠森林体育城网球中心(Shanghai Pudong International Tennis Center)はアジア最大規模のテニスコートです。
一日券は一般が約280元から1380元で全日程有効券は一般2200元から4800元です。日本円で6万円以上、中国の平均の年収の半分を費やさなけ ればなりません。それでも、スタジアムの屋根が全開できるため、日が落ちてくると、夜のライトアップがとてもきれいでロマンチック、大勢の人が集まりまし た。
ウィンブルドンや全米オープンなど世界4大大会つぐシーズン最後の大会である男子マスターズカップは、賞金総額は4億3000万円です。中国企業では「中国移動通信」や上場したばかりの「中国建設銀行」などがスポンサーになっています。
4大大会優勝者の上位8名(組)のみが戦うのですから、有名な選手たちの試合をみることができるのです。ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ ナダル(スペイン)、ダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン)、イバン・ルビチッチ(クロアチア)、ニコライ・ダビデンコ(ロシア)、アンディ・ロ ディックなど世界的にもレベルの高い試合を見ることができます。
それに、上海カニが食べられる時期でもあります。
日本の旅行会社は上海までのツアー「東京・名古屋・福岡発着のATP(男子プロテニス)マスターズカップ上海テニス観戦スター」を設定、完売だったそうです。日本だけでなく中国の地方からも多くの人が訪れています。
上海のテニスのレベルを上げようと2002年マスターズカップを上海で開催することが決定された年に上海市内には多くのテニスクラブがオープンしまし た。一流のコーチを欧米から招いてトレーニングを行ったり、また、シャラポア選手などのコーチと提携して、欧米へのテニス強化ツアーも実施しています。中 国ではこういったクラブのレッスン料は一時間200元、たった一時間のレッスンが、月収の3分の1もします。
マスターズカップに、なんとか中国人選手の登場した姿も期待したいものです。