NISA(二―サ)を賢く利用する方法
キャリアコンパス(DODA)
http://doda.jp/careercompass/compassnews/20140116-8375.html
ニュースやCMなどでもおなじみとなったNISA(少額投資非課税制度)。
この制度をキッカケとして、「2014年は投資を始めたい」という若手ビジネスパーソンは、多いのではないでしょうか?
「NISAとは?」をおさらいしておきましょう
NISAとは、比較的少額の投資(年間100万円まで)であれば、そこから発生する配当金や売却益が非課税になる優遇制度のことです。
このNISAは、20代の若者にとってどんな点がメリットとなるのでしょうか? 
昨年11月に『はじめての株 はじめての投資 NISAがゼロからわかる本』を
出版した生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏にその要点を聞いてみました。
①税金がかからない
「本来、株式や株式投資信託の普通分配金・譲渡益などに関しては、税金がかかります(2013年末で約10%の減税措置が終了。2014年から従来の約20%に)。しかしNISAを利用すれば、税金が非課税となるのです」(柏木氏)
②NISAで非課税になるのは100万円まで。だから初心者でも安心
「『投資』と聞くと、リスキーでギャンブル性のあるものだと考える人もいるでしょう。しかし、NISAで非課税となるのは100万円まで。
自分のキャパシティを超えた投資は避けられるでしょう。例えば、1万円前後から買える投資信託でも可能です」(同)
③非課税期間が5年間(最大で10年間)
「非課税となる期間は基本的に5年間です。しかし、5年後に引き続き投資信託または株を持ち続けたい場合は、
さらに5年間、非課税である新たなNISA口座に移行することができます」(同)
いくら気軽に始められるからといって、焦ってはダメ。しっかり自分に合った会社のNISAを吟味したいところです。
とはいえ、やはり上昇相場にある現在の日本市場にあって、気軽に始められるNISAを使っての「はじめての投資」は良い機会かもしれませんね。2014年は、新たなチャレンジに挑戦してみてはいかがでしょうか?
④NISA口座を作った人専用の商品もある
「この制度が始まるにあたり、多くの証券会社がキャンペーンを実施したり、NISAの利用者専用の商品を用意しています。どの会社も新規顧客の開拓のためにおトクなプランを用意しているのです」(同)
NISAを賢く利用する方法
「基本的なポイントは、NISAであろうと、従来の課税口座であろうと、そう変わるわけではありません。しかし、NISAを賢く利用するためのコツはいくつかあります」と経済ジャーナリストの柏木氏は言います。
①投資信託の販売手数料に注目する
「比較的少額の投資となるNISAにとって、投資信託の販売手数料は、意外と重荷になります。しかし、金融機関によっては、NISA口座での投資信託の販売手数料をすべて無料とするところもあります。これは一つの判断材料になります」(同)
②個別銘柄に投資するときは、5年後にこだわらず、上がったら売却
「NISAの制限期間は5年間ですが、だからといって、5年間保有し続けた方が得というわけではありません。なるべく事前に売却時の目標を設定し、その目標に達したら潔く売却するようにしましょう」(同)
③コストを考えるなら国内ETF(上場投資信託)が有利
「信託報酬、売買手数料などを考慮すると、証券会社に口座さえ持っていれば投資できる国内ETFを選ぶのが得策といえるでしょう。仕組みもシンプルで、初心者向きといえそうです」(同)
④REIT(不動産投資信託)も視野に入れる
「株式の個別銘柄よりはまだ動きが安定し、利回りも高いので、REITの配当で非課税メリットを享受する手もあります」(同)
また、NISAの注意点について柏木氏に聞いてみました。
「いくらNISAが非課税だといっても、口座は一人につき1口座しか作れません。また、すでに口座を持っている方については、自動的にNISAに移行してくれるわけではないので要注意です。新規のNISA口座を作る必要があるのです」(同)
いくら気軽に始められるからといって、焦ってはダメ。
しっかり自分に合った会社のNISAを吟味したいところです。
とはいえ、やはり上昇相場にある現在の日本市場にあって、気軽に始められるNISAを使っての「はじめての投資」は良い機会かもしれませんね。2014年は、新たなチャレンジに挑戦してみてはいかがでしょうか?