TBSラジオ「渋谷和宏・ヒント」3月21日(月)20時30分~21時00分
http://www.tbsradio.jp/hint954/
Q:まず4月からはじまる電力自由化って何?
・これまでは、地域・場所によって電力会社が割り当てられていたが、地域、場所に関係なく自分で自由に選ぶことができるようになる。
・地震等の災害時、特定地域の電力が停電した場合に全国からの送電で可能になる。
Q:いままでの地域の電力会社、関東だと東電と何が違うのか?
・これからは全国のあらゆる産業が参入している電力小売り会社から選べるようになる。
Q:実際、小売り会社、どういう会社があるのか?
・石油などのエネルギー、ガス会社、携帯電話通信会社、格安旅行会社(HIS)、
コンビニエンスストア(コンビニ、商社と提携)など300社ほど。
Q:東電のままでも良いのか?
・2020年3月まで現状の料金設定でもかまわない。しかし、数年でスマートメーターにかわる(自動的測量へ)。
再度、電気代を見直してみることも必要。
Q:では、いまの地域の電力会社からかえた方がお得な人は?
・日中の時間帯に電気をよく使っている人。
Q:一方、かえない方が良い人は?
・月4000円以下
・夜型(夜に電気をよく使っている人)
・オール電化など・・・
これらはすでに割引価格になっていることが多い。
Q:何をポイントに小売り会社を選べばいいのか?
★ライフスタイル
例)使う時間:日中、電気をよく使うのか、夜に電気をよく使うのか?
・自家用車を使用、ガソリンをよく使うのか?ガソリンスタンドでポイントをためたいのか?
・コンビニやスーパー、利用でポイントカード貯めたいのか?
Q注意点は?
・通信会社など2年、1年の契約の縛り期間がある場合、違約金が5000円ほどかかることも。
例)毎月1万円の電気代払っている人はお得分5000円ほどである。
違約金も同じくらい。気を付けないとかえって高くなることもある。
・ガス料金も来年から自由化するためガス料金とのセット割は、変更になる可能性もある。
・マンションがまとめて電力会社と契約している場合は、電力自由化でも個人で電力会社を選ぶことが不可である。
・詐欺や契約違約金などの相談窓口としては電力取引監視等委員会http://www.emsc.meti.go.jp/general/consult.html
Q:検討する上で参考にすると良いものってありますか?
・エネチェンジなどの比較サイトを利用すると便利。
Q:4月までに絶対かえるべき?
・ライフスタイル(電気の使い方、使う時間)が変更になりやすい4月は様子見、5月ごろからでも遅くない。
キャンペーンにまどわされない。
Q:契約した新電力が電力を供給できなくなったどうする?
・停電のリスクはそんなにない。政府が停電時にバックアップできる企業を設立する。
Q:契約した新電力が淘汰されてしまったらどうなる?
・新規参入会社でも採算がとれずに辞退した電力小売り会社もでてきている。
・時価総額の大きい企業で再編のリスクのない電力小売り会社を選択。
Q:自由化で逆に電気料金が上がるリスクはないの?
・競争相手が増えるため競争原理で数年は安くなる。
・しかし英国などでは自由化後、いったんは下がったが、しばらくすると電力料金が上がった。
・・電力自由化は、環境問題とは相反している(電気を節約しない)。
・日本では卸売価格の表示をしていない。
・原子力発電問題、効率の良い採算性のある送電システムができあがっていないなどの問題から
将来的には電気代が高く可能性もある。