女性自身
2017年3月28日号(3月14日発行)
生保&損保 家庭別 いらない保険商品 見直しガイド
4月保険料こんなに上がる
介護保険 認知症保険
公的サービスも視野に入れた選択
ずっと民間の介護保険料を支払い続けるよりもその分を貯蓄するという考え方もありでしょう。
80歳を超えても3人に2人が、85歳を超えても4割が認定を受けていない。
ということは、、介護保険の保険金を受け取れない人が多いという計算になります。
認知症と診断されれば一時金500万円の商品も
国の認定で要介護3だったのに、保険会社の判断はそれよりも軽い認定結果になってしまうというケースも考えられます。
検討する価値があるのは、40代、50代を中心にヒットしてる認知症保険。
認知症の場合、食事もできるし体は健康体のため、要介度数も低い。
ところが、徘徊をしたり、排泄に手間がかかり、24時間体勢で介護する必要があります。
結果、介護費用も限度額を超えて、自己負担費用がかさむことに。そんなときの安心につながります。
現在のところ2社から売り出されているが、今後は各社増やしていくことが予想される。
代表的な会社の商品で、50歳女性で3千円ほどの月額保険料で、認知症と診断された段階で一時金3千万円が受け取れます。
ただし、認知症にならなければ、”掛け捨て”になります。
就業不能保険もあるが、家賃補助をしてくれる自治体もあります。
預貯金額や収入などの条件があるものの、東京都渋谷区では離職によって住居を失う恐れのある人に単身者に5万3千700円、2人世帯に6万4千円を上限とした家賃補助を3ヶ月(延長9ヶ月)支給しています。
公的補助もかなり手厚いことを念頭に置いてください。
定期保険 終身保険
やむをえず解約する場合に、大きな損をしないように、たとえば、定年退職時に払戻率が100%をむかえるよう逆算した商品選びをしておくことも大事。
大手保険会社の保険金500万円のケースですが、30歳男性が月々に9千240円を払込期間60歳まで、合計約333万円を支払った場合、60歳で払戻率100%となります。そのまま解約せず、死亡すれば500万円を家族に残せます。
変額は外資系の生保が力を入れています。積極的な運用によって大きな利益を出すこともあるとスマートな説明を受けて加入を決める人がいますが、結果的に利回りが低い商品も少なくなく、元本割れするリスクも。しっかり検討する必要があります。
40歳から65歳まで月2万円を25年払い込んだ場合、65歳から月5万円あまり(年間67万円)を年金として受け取ることができます。
年金受給期間は10年という定期です。満期の74歳で払込み金額に対して112パーセントの年金を受け取れる計算になります。ただし、75歳以降は受け取れません。
家財保険 少額短期保険
パソコン保障、破れたスーツも保証可能!
個人賠償責任保険は、家族に対してもカバーされ「壊れたものはたいてい保障してくれる。
たとえば、お店で子供が商品を落として壊したり、お友達の家のガラス窓を割ったり、飼い主が散歩中に通行人をかんでしまったり。・・。
大阪の小学生が自転車で高齢者との事故を起こし、1億円近い、賠償責任が発生したことがニュースになりましたが、こうしたケースも個人賠償責任保険によってカバーされます。
保障が幅広い個人賠償保険と違って、少額短期保険は非常にピンポイントでユニークなものがそろっている。
少額短期保険は、文字通り、保障額が少額で、保険期間が短期の保険です。
コンサートチケットを購入しても、当日、急用やインフルエンザなどで行けなくなった場合にチケット代を保障してくれるというユニークな商品が多くあります。
死亡保険に特化した商品もあります。死亡時に300万円が受け取れる商品は1年更新で30歳男性で年間9千120円ほど。子供の教育費がかかる3年間だけ入るという方法も。生涯をかけて1千万円、2千万円の保障を組み込む通常の定期付終身保険などよりも手軽といえます。