2017年5月9・16日合併号(4月25日発行)
女性自身
認知症保険入って得する人、損する人!
昨年3月発売の認知症保険が売れている。
太陽生命:ひまわり認知症治療保険
朝日生命:あんしん介護認知症保険
個人賠償責任保険で認知症家族の責任をカバーすることが可能な場合もある。
その理由は、もうすぐ高齢者の5人に1人が認知症という時代が来ることに多くの人が気づき始めたからでしょう。
2014年の調査発表で厚労省は日常生活に支障をきたしはじめた状態(日常生活自立度Ⅱ以上)の65歳以上の認知症患者が、近い将来、大幅に増えることを予測しています。2010年に280万人だったものが、2020年に410万人、2025年には470万人を超えるとー。当然、認知症疾患者の介護は”人手もお金もかかる”といわれていますから、その心配を解消したいとの思いがヒットにつながったのでしょう。
ひまわり認知症治療保険は、初めて、医師にアルツハイマー型認知症や脳血栓性認知症、パーキンソン病の認知症など器質性認知症と診断、場所や時間、人物のいずれかが認識できないと判断され、その状態が180日継続した場合に、一時金三〇〇万円が支払われます。
手厚い保障と加入条件が緩和される分、保険料の月々の支払いが少し割高だと感じます。保険期間、払込期間が終身の場合、50歳女性で月々の保険料は7千276円、60歳女性で1万197円です。
認知症の特徴として、体が元気で要介護の度合いが低くても、暴行や夜中の徘徊を繰り返す恐れがあります。そうなれば、24時間体制の見守りが必要になるなど、公的介護保険で受けられる介護サービスの限度額を簡単に超えてしまうでしょう。