「お金について考えることは恥ずかしくない」そう思わせてくれた香港での経験。
 フライトアテンダントだった20 代のときに暮らしていた香港は、24 時間お金の話をしているところ。日本と違って、お金のことを話すのは下品ではないんです。当時同居していたシンガポール人の先輩が株投資をしていたり、知人の日本人駐在員が香港や中国の株で儲けたりとか、私のまわりには投資について真剣に取り組んでいるいる人ばかり。その人たちの活き活きとした話しぶりを聞いて、「私もやってみようかな・・・」という感じでした。
 さらにいいきっかけとなったのは、先輩アテンダントの姿。ある先輩はブランド物をたくさん買って部屋に山積み。一方、もう一人の先輩は、給料を堅実に貯めて、エステサロンの経営を始めたんです。それまで自分も欲しい物をどんどん買っていたのですが、対照的な先輩ふたりの姿を見て、自分の10 年後をしっかり考えるようになりました。
 投資はリスクがつきもの。向いていないと思ったら、手を出さずに節約から始めましょう。まずは将来を考えながら、お金と向き合うことが大事なんです。
好きなお金の種類は?
 一万円札「日本の一万円札は、海外なら2~5 万円分の価値があると思います。物価が高い日本だけれど、銀行で1万円おろして何日もつか、ムダなものを買わずに済むか、一度考えるといいですね。もっと大事にすべきお札だと思います。」
こだわりのマネーアイテムは?
 日本銀行のキーホルダー「知人が日銀のSHOP で買ってきてくれました。小槌の中には小さく断裁されたお札がはいっているんです」
豪州テイラー大学留学後、香港を拠点とする航空会社のに勤務。その後、北京首都師範大学に留学し、NHK や日経CNBC『ニーハオB 株中国株ホットライン』などでキャスターとして活躍。ボンド大学MBA 取得後、各メディアで活躍中。近著に『2007 年問題定年後のお金はどうなるか』(小社刊)
SAY2006年12月号