ファンケル健康院発行 百楽 柏木理佳の熟年世代のマネー講座第22回
知的富裕層が実践する資産運用の考え方
インテリッチの投資法とは?
日本経済は低迷していても、日本は世界で有数の金持ち国家です。1億円以上の金融資産を持つ富裕層の人口は174万人。前年より5%も増加し、日本の富裕層人口は世界の富裕層の16%を占めているそうです。ではそうした人たちは、どのように資産運用しているのでしょうか。今回は純金融資産1億円以上の人が入会できるプライベートクラブ「YUCASEE(ゆかし)」など富裕層向けの事業を展開しているアブラハムグループホールディングス株式会社および、海外投資に強い投資助言会社のアブラハム・プライベートバンク株式会社の高岡壮一郎代表取締役にお聞きしました。
柏木 景気の低迷で節約志向が高まっていますが、一方で富裕層が増えているそうですね。
高岡 1億円以上の資産を持つ世帯数は90万世帯で全体の2%近くですが、人口では174万人もいます。つまり日本には83人に1人の割合で富裕層がいて、世界の富裕層人口は約1000万人ですから、16%を占めることになります。フリーター人口二百万人より少ないですが妊婦170万人よりも多いのです。
柏木 私の周辺では、「不況で給料が下がった」とか「リストラされそうだ」とかマイナス要因の多い話ばかりがあふれていますが、1億以上の金融資産を持つ人がそんなに多いとは・・・・。
高岡 富裕層の数は2008年の金融危機の時には1割ほど減っていますが、ここ数年間は、むしろ金融危機以前の時よりも増えていて、年率5%で伸びています。9割が45歳以上の構成になっています。
日本の個人年金の総額は、約1400兆円ですが、その2割をこの富裕層の資産が占めています。日本は世界第2位の富裕層大国なのです。
柏木 たった2%近くの富裕層が日本全体の2割の資産を動かしているのですね。では彼らはどんな資産運用をし、その結果、今後の世界のマネーはどのように動くと予想しているのですか?御社に投資の相談に来られる方も多いと思いますが。
高岡 私たちアブラハム・プライベートバンク株式会社も、多くの投資家が「今、何を買えば上がりますか?」「金は買いときですか?」などと質問されますが、当社はあえて、予想しません。それが当社の投資に対する助言方法だからです。というのは現在、仮に50歳の投資家なら80歳までにいくら必要なのか、海外旅行を何回したいからどれくらいドルが必要だなどと、ある程度目標とする資産を決めてくださらないとお答えしようがないからです。
柏木 というとポートフォリオを考えることが先決で、それに応じたポートフォリオを考えるということになりますか?
高岡 そうです。しかも将来の世界経済を予測して、これから上昇する可能性のある国や商品を予想するのはおすすめしません。運用成績を決めるのは「どの銘柄を買うのか」でなく「アセットの配分」なのです。日本株が上がった時期もあれば落ちる時期もあります。金が上がる時期もあれば下がる時期もあるのです。なんでも買うのは簡単ですが、売るのが難しい。そもそも、だれもリーマンショックやギリシャショックを予測した人はいませんでしたよね。予期せぬことだって起こりうるのですから、今後は、世界経済がどんな状況になってもいいように、どっちに転んでもリスクのないように分散投資すればいいのです。
自分で分散投資をするな。世界一、売買がうまい人に任せろ!
柏木 株もいったんは上がっても永遠に上がり続けることはないですからね。では世界中の資産に分散するために、それを実現できる投資信託を買えばいいのでしょうか?そもそもの投資信託選びがまた難しいですよね?
高岡 でしたら投資助言会社の投資アドバイザーに相談しながら世界中のファンドから自分にふさわしい商品を選ぶやり方があります。実は日本で販売されている金融商品は世界中で販売されている金融商品のごく一部です。年率12%以上の金融商品なども現実に存在しているのです。これらは海外ファンドと呼ばれています。このような海外ファンドの中からたとえば実績のある過去10年間一度もマイナスになったことのないファンドを選んで海外運用会社から直接購入すればよいのです。
柏木 一般の投資家たちは、なんとなく国内証券会社の営業が販売したがる商品をうっかりかっていますが、世界にはそんな金融商品があるのですね。しかし実際にどのようにして買えばいいのか、その情報を一から探すのは大変ですよね。
高岡 そうですね。運用ファンドに投資するためには英語の書類を詳細によみ一から情報を探したり各ファンドのリスク・リターンを厳密に評価する作業が必須です。本来これは投資家が当然やるべきことですね。ただしその作業が時間的に負担ということであれば、その作業をサポートする投資助言会社を使いながら海外ファンドを個人が直接購入することができます。
学者タイプでいくかアクティブタイプ投資派になるか?
柏木 ところで成功する投資家のタイプはあるのでしょうか?
高岡 では投資家のタイプ別にお勧め投資法を整理してみましょう。学者タイプは投資なんて結局は運だからこれでよしと考えるタイプ=効率性市場仮説。インデックスやETFを購入して寝かしておくといいでしょう。投資結果は運用者のスキルによると考えるアクティブ投資派タイプは、プロに任せるタイプと自分でとことんやるタイプとわかれます。自分でやることも大事ですが、世界には一人くらい自分より投資が上手な人がいると考えてくれれば、その人に任せてみるほうが合理的です。海外ファンドの中でも特に成績のよい商品はヘッジファンドと呼ばれるタイプの金融商品もあります。
柏木 ヘッジファンドでは一般の投資家ではカラ売りや先物取引などリスクの高い売買をする人と思われがちですが、ウォーレンバフェットやジョージソロス、ジョンポールソンのような一流ファンドマネージャーたちが運用するファンドに投資するというイメージですか?
高岡 そうですね。海外にはそのようなファンドもありますし、著名なファンドマネージャと同等のリターンを出している有名ファンドもあります。そうしたファンドに投資をまかせたほうが将来的に勝つ確率が高いのではないかと思っています。
柏木 日本ではディトレーダーの7割が損しているといいます。なぜでしょうか?
高岡 ディトレーダーは自分でとことんやるタイプです。疑問に思っているのは、なぜ世界ランキング上位のヘッジファンドマネージャーよりも自分のほうが上だと思いこんでいる人がこれほどいるのでしょうか?
ヘッジファンドは個人でも買えるのか?
柏木 では具体的には長年勝ち続けている有名ヘッジファンドは主にどんな商品に投資しているのでしょうか?
高岡 世界中の投資対象に分散投資しています。
柏木 実績のあるヘッジファンドだとしてもなぜそんなに安定的な運用成績が維持できるのですか?
高岡 その理由は、ロング(買い)とショート(売り)を頻繁に使い、配分比率を市場変化に応じてコンピューターが機動的に対応することでリスクを減らすことができるからです。
柏木 ディトレーダーの7割は損しているといいますが、3割は儲けているわけですよね。
高岡 儲かっている3割の人はそのまま10年以上維持して投資の神様として名を残してもらえばよいと思います。海外のプロに任せたいという人は弊社に相談して、世界ランキング上位のプロプレーヤー、海外ファンドに資金を委託する方法を相談してください。
柏木 投資するにはどれくらいの資金があればいいのでしょう?
高岡 最低投資単位は10万ドル、約800万円です。当社への投資助言手数料は投資総額の0.945%です。入会金は4万9800円ですが、当社の投資アドバイスなどのサービスを受けて納得できず投資が成立しなければ全額返金します。
柏木 YUCASEE(ゆかし)会員500人へのアンケートでは、富裕層に指示される投資助言方の資産運用スタイルとして55%が「自分の資産は自分で管理する一方、投資マネージャーの助言を希望する」と答え21%が「自分の資産は自分で管理する」と答えています。
高岡 自分で選んで何かに投資をしても、投資助言会社に相談して決めた海外ファンドに資金を任せても投資は自己責任がつきものです。大事なのは自分らしく無理のない長続きする投資方法を早く見つけることです。
知的富裕層が実践する資産運用の考え方
インテリッチの投資法とは?
日本経済は低迷していても、日本は世界で有数の金持ち国家です。1億円以上の金融資産を持つ富裕層の人口は174万人。前年より5%も増加し、日本の富裕層人口は世界の富裕層の16%を占めているそうです。ではそうした人たちは、どのように資産運用しているのでしょうか。今回は純金融資産1億円以上の人が入会できるプライベートクラブ「YUCASEE(ゆかし)」など富裕層向けの事業を展開しているアブラハムグループホールディングス株式会社および、海外投資に強い投資助言会社のアブラハム・プライベートバンク株式会社の高岡壮一郎代表取締役にお聞きしました。
柏木 景気の低迷で節約志向が高まっていますが、一方で富裕層が増えているそうですね。
高岡 1億円以上の資産を持つ世帯数は90万世帯で全体の2%近くですが、人口では174万人もいます。つまり日本には83人に1人の割合で富裕層がいて、世界の富裕層人口は約1000万人ですから、16%を占めることになります。フリーター人口二百万人より少ないですが妊婦170万人よりも多いのです。
柏木 私の周辺では、「不況で給料が下がった」とか「リストラされそうだ」とかマイナス要因の多い話ばかりがあふれていますが、1億以上の金融資産を持つ人がそんなに多いとは・・・・。
高岡 富裕層の数は2008年の金融危機の時には1割ほど減っていますが、ここ数年間は、むしろ金融危機以前の時よりも増えていて、年率5%で伸びています。9割が45歳以上の構成になっています。
日本の個人年金の総額は、約1400兆円ですが、その2割をこの富裕層の資産が占めています。日本は世界第2位の富裕層大国なのです。
柏木 たった2%近くの富裕層が日本全体の2割の資産を動かしているのですね。では彼らはどんな資産運用をし、その結果、今後の世界のマネーはどのように動くと予想しているのですか?御社に投資の相談に来られる方も多いと思いますが。
高岡 私たちアブラハム・プライベートバンク株式会社も、多くの投資家が「今、何を買えば上がりますか?」「金は買いときですか?」などと質問されますが、当社はあえて、予想しません。それが当社の投資に対する助言方法だからです。というのは現在、仮に50歳の投資家なら80歳までにいくら必要なのか、海外旅行を何回したいからどれくらいドルが必要だなどと、ある程度目標とする資産を決めてくださらないとお答えしようがないからです。
柏木 というとポートフォリオを考えることが先決で、それに応じたポートフォリオを考えるということになりますか?
高岡 そうです。しかも将来の世界経済を予測して、これから上昇する可能性のある国や商品を予想するのはおすすめしません。運用成績を決めるのは「どの銘柄を買うのか」でなく「アセットの配分」なのです。日本株が上がった時期もあれば落ちる時期もあります。金が上がる時期もあれば下がる時期もあるのです。なんでも買うのは簡単ですが、売るのが難しい。そもそも、だれもリーマンショックやギリシャショックを予測した人はいませんでしたよね。予期せぬことだって起こりうるのですから、今後は、世界経済がどんな状況になってもいいように、どっちに転んでもリスクのないように分散投資すればいいのです。
自分で分散投資をするな。世界一、売買がうまい人に任せろ!
柏木 株もいったんは上がっても永遠に上がり続けることはないですからね。では世界中の資産に分散するために、それを実現できる投資信託を買えばいいのでしょうか?そもそもの投資信託選びがまた難しいですよね?
高岡 でしたら投資助言会社の投資アドバイザーに相談しながら世界中のファンドから自分にふさわしい商品を選ぶやり方があります。実は日本で販売されている金融商品は世界中で販売されている金融商品のごく一部です。年率12%以上の金融商品なども現実に存在しているのです。これらは海外ファンドと呼ばれています。このような海外ファンドの中からたとえば実績のある過去10年間一度もマイナスになったことのないファンドを選んで海外運用会社から直接購入すればよいのです。
柏木 一般の投資家たちは、なんとなく国内証券会社の営業が販売したがる商品をうっかりかっていますが、世界にはそんな金融商品があるのですね。しかし実際にどのようにして買えばいいのか、その情報を一から探すのは大変ですよね。
高岡 そうですね。運用ファンドに投資するためには英語の書類を詳細によみ一から情報を探したり各ファンドのリスク・リターンを厳密に評価する作業が必須です。本来これは投資家が当然やるべきことですね。ただしその作業が時間的に負担ということであれば、その作業をサポートする投資助言会社を使いながら海外ファンドを個人が直接購入することができます。
学者タイプでいくかアクティブタイプ投資派になるか?
柏木 ところで成功する投資家のタイプはあるのでしょうか?
高岡 では投資家のタイプ別にお勧め投資法を整理してみましょう。学者タイプは投資なんて結局は運だからこれでよしと考えるタイプ=効率性市場仮説。インデックスやETFを購入して寝かしておくといいでしょう。投資結果は運用者のスキルによると考えるアクティブ投資派タイプは、プロに任せるタイプと自分でとことんやるタイプとわかれます。自分でやることも大事ですが、世界には一人くらい自分より投資が上手な人がいると考えてくれれば、その人に任せてみるほうが合理的です。海外ファンドの中でも特に成績のよい商品はヘッジファンドと呼ばれるタイプの金融商品もあります。
柏木 ヘッジファンドでは一般の投資家ではカラ売りや先物取引などリスクの高い売買をする人と思われがちですが、ウォーレンバフェットやジョージソロス、ジョンポールソンのような一流ファンドマネージャーたちが運用するファンドに投資するというイメージですか?
高岡 そうですね。海外にはそのようなファンドもありますし、著名なファンドマネージャと同等のリターンを出している有名ファンドもあります。そうしたファンドに投資をまかせたほうが将来的に勝つ確率が高いのではないかと思っています。
柏木 日本ではディトレーダーの7割が損しているといいます。なぜでしょうか?
高岡 ディトレーダーは自分でとことんやるタイプです。疑問に思っているのは、なぜ世界ランキング上位のヘッジファンドマネージャーよりも自分のほうが上だと思いこんでいる人がこれほどいるのでしょうか?
ヘッジファンドは個人でも買えるのか?
柏木 では具体的には長年勝ち続けている有名ヘッジファンドは主にどんな商品に投資しているのでしょうか?
高岡 世界中の投資対象に分散投資しています。
柏木 実績のあるヘッジファンドだとしてもなぜそんなに安定的な運用成績が維持できるのですか?
高岡 その理由は、ロング(買い)とショート(売り)を頻繁に使い、配分比率を市場変化に応じてコンピューターが機動的に対応することでリスクを減らすことができるからです。
柏木 ディトレーダーの7割は損しているといいますが、3割は儲けているわけですよね。
高岡 儲かっている3割の人はそのまま10年以上維持して投資の神様として名を残してもらえばよいと思います。海外のプロに任せたいという人は弊社に相談して、世界ランキング上位のプロプレーヤー、海外ファンドに資金を委託する方法を相談してください。
柏木 投資するにはどれくらいの資金があればいいのでしょう?
高岡 最低投資単位は10万ドル、約800万円です。当社への投資助言手数料は投資総額の0.945%です。入会金は4万9800円ですが、当社の投資アドバイスなどのサービスを受けて納得できず投資が成立しなければ全額返金します。
柏木 YUCASEE(ゆかし)会員500人へのアンケートでは、富裕層に指示される投資助言方の資産運用スタイルとして55%が「自分の資産は自分で管理する一方、投資マネージャーの助言を希望する」と答え21%が「自分の資産は自分で管理する」と答えています。
高岡 自分で選んで何かに投資をしても、投資助言会社に相談して決めた海外ファンドに資金を任せても投資は自己責任がつきものです。大事なのは自分らしく無理のない長続きする投資方法を早く見つけることです。