ちょい不良(ワル)? なイタリア人親父
失恋したらイタリアへ行って気持ちをリセット
失恋したらイタリアへ行って気持ちをリセット
 最近イタリアでは、水中マッサージや泥エステ、サウナ、針きゅう、指圧などがある、水着で入る温泉が流行しているそうです。
 でも私の一番のおすすめは「失恋したときこそイタリアへ行け!」です。
 映画「ローマの休日」の舞台になったスペイン広場は、通称・日本人広場といわれているほど、日本人の観光客でうめつくされ幻滅。それでも、ちょっと路地裏に入って細い道を歩いていると、古い石畳でできた道や壁が、なんとも趣があって、映画の中のヒロインになったような気持ちにさせてくれました。
 そんな気分にしてくれた理由はもう一つ。ナンパ大好きなイタリア人の男性です。すれ違うと、大きな手を広げ、まるで求婚するかのように、ひざまずきそうなかっこうで「お酒飲みいかない?」って声をかけてくるのです。そんなお姫様のような扱いに慣れていない私たちは首を横にふって断りましたが、次から次に遭遇するイタリア人の男性が「日本人の女性だあ~」とうれしそうに近寄っては声をかけてくるのです。失恋して自信をなくしていた私には、「ただ道を歩くだけで、こんなに次々に声をかけられる。私ってモテるんだあ」と簡単に気持ちをリセットできたものでした。
経済の南北格差は失業率に
 そんなイタリア旅行3日目のミラノでのことです。ちょうどセール中で、フェラガモを日本の4分の1以下、約6000円で購入。
 そこまでは良かったのですが、ミラノはローマと比べれば物価が高く治安もいいはずなのに、ナンパしながら高い値段で物を売りつけてくる男性が目立ったのです。
 昨今、イタリア経済が低迷しているといわれています。問題点として挙げられるのは南北格差です。実はイタリアは西ヨーロッパでも1、2を競うほど、失業率の高い国なのです。失業率は約8パーセント(欧州委員会による)。さらに驚くのは、イタリアでも地域によって失業率が大幅に変わってくるということ。ローマを中心とする南部の失業率は、ミラノを中心とする北部の失業率の約4倍ともいわれているのです。
 なるほど、陽気なイタリア人の男性のナンパ方法にも違いがでるわけですね。