日本より高いテニスラケット模倣品は宣伝効果?
テニス部だった私は、北京でもラケットを探して歩きました。日本より安くで買えないかと思ったのです。
どこのスポーツ店、テニススポーツ専門店にいってもほとんどウィルソン一色です。ウィルソンのメーカー直売店ではないかと勘違いするほどの人気ぶりです。
百貨店には、フェイスの大きさがレギュラーからやや大きいデカラケまで、七万円もするものまであります。
フェイスの部分がまんまるくて木製のお洒落な「ジャッククレーマープロスタッフ」は、80年ウィンブルドンでJ・マッケンローがB・ボルグと戦ったとき 使用していたことで有名です。日本では約2万円、それが二倍以上の約4000元(5万8000円)もします。
もっと安いものを探しに工人体育館の近くの店にいくと、約600元から販売されていました。箱に証明書も入っています。
なんとなく安心した私はいろいろ選んでいると、長い間、直射日光に当たっていたのでしょうか。なんと色落ちしているのです。
「なんで色が落ちるの? やっぱ、偽物だ」私はそのまま店を出て、今度はテニスに詳しい中国人の友人に一部始終を話しました。
彼は笑いながら自慢げに模倣品の区別の仕方を教えてくれるのです。
①「光に当てると色が違う」—同じような色に見えても、違うペンキや染色剤を使っているため、光に当てたり角度を変えると微妙に違う。
②「素材が弱い・すぐ折れる」—-練習で毎日使っていると、早いもので1ヶ月でダメになる。
③「いい球が打てない」—フェイスの木製自体が弱いのか球を打ち返す力がない。
④「グリップの裏に製造元が書かれている」—手でしっかりと握るグリップに巻いてあるテープをはがすと、中国の企業名で品番が書かれたシールを貼っている。
あやうく買いそうになった私は、くやしくて中国に住んでいる日本のメーカーの知人に文句をいうと、「名前の文字やロゴがちょっとでも違う場合は、模倣品として訴えにくい」
「模倣品によってお客がケガをしたなど被害が証明できなければ難しい。なぜならスポーツ用品が普及していない今は模倣品によって知名度が上がったともいえる」
だまされなくてよかった。試合中にラケットが折れたら恥ずかしい。

店に並ぶウィルソンのテニスラケット