異業種に転職するコツは「経験がないから」とあきらめず、共通点を見つけることです。どんな仕事でも1つは共通点があります。それを見つけられれば最大の武器になります。
証券会社の営業から出版社の営業企画部に転職した知人がいます。一見、異なる業種に見えますが、彼は「売っていたものが株から本になっただけ」と言い切ります。高卒で中小の証券会社の窓口業務から、航空会社の客室乗務員に転職した清水恵子さん(仮名)の場… 続きを読む
異業種へ転職するコツ (1)勉強熱心さをアピール
「面接で30歳を超えた女性は、使いづらいといわれた」など、年齢によって面接に落ちた知人が愚痴をこぼしました。悲しいかな日本では、特に女性の年齢には非常に敏感です。
しかし年齢が1歳違うだけで本当に落ちるのでしょうか? 実際に面接までこぎつけた人は意外に合格している人がたくさんいます。例えば私の場合、30歳までという条件に対して1歳オーバーで受験し、合格したことがあります。
団塊世代の知人は、なんと20… 続きを読む
最低賃金が上がらないインフレ日本
夜遅くに腰痛でマッサージに行きました。保険のきく整骨院が開いていなかったのです。料金は5,000円。時給1,000円なら5時間働いたのと同じです。働かなければ腰痛にもならなかった、働いた意味がない、という気分でした。お金がたまらないけど働き続けるか、稼ぎもせず使いもせず欲求も持たずに生きるか。最近の日本はこんな働き方しかできないように思えてなりません。
外国と比べると日本の最低賃金が低いことがわかり… 続きを読む
学歴が高いのに働けない女性
日本のゆがんだ雇用状況が海外から指摘されました。外国人にとってはなぜ働き盛りの若者がフリーター化しているのか?なぜ仕事ごときが理由で自殺するのか?疑問に思うことばかりでしょう?
今回、さらに指摘されたのは「学歴の高い日本人の女性がそれをいかして働いていない」「女性の過少雇用は貴重な人的資源の浪費、緊急対策が必要」ということでした。経済協力開発機構(OECD)の2008年版の「雇用アウトルック」による… 続きを読む
飲み過ぎの事故は自己責任
会社の飲み会に参加後、地下鉄の階段で転落死した男性の労災が認められませんでした。1審は認定したものの2審では判決がくつがえりました。「飲み会が業務といえるのは2時間前後まで。(男性は)通常の通勤ではなく飲酒が原因」とされました。男性は社内の飲み会後も3時間飲んでいたためです。
酔い具合の時間を2時間と指定する判決は珍しいですが、もし2時間以内であれば同じ状況でも認められたのでしょうか?酔い具合は個人… 続きを読む
30代は鬱病にご注意
ストレスを外に向ける人の極端な例が秋葉原の殺傷事件だとすると、心の負のエネルギーが内に向かうと鬱病(うつびょう)になります。昨年の自殺者数は過去2番目に多く、その原因の2割近くが鬱病とみられています。
中でも30代の鬱病が増えているそうです。難しい仕事が増える時期。しかも自分では20代とあまり変わらないつもりでも、体力は確実に衰え始めています。残業続きで判断力もなくなるくらい疲れがたまった状態の人が… 続きを読む
仕事の悩みは殺人事件まで及ぶ?
東京・秋葉原で起きた無差別殺傷事件。原因の一つとして、犯人がリストラされたと勘違いして自暴自棄になったことが、携帯サイトの掲示板への書き込みからわかります。自分で自分を負け組と決め付けたのも仕事がきっかけのようです。
もしそうなら、他人事ではありません。とくに派遣社員や契約社員が多い会社では、仕事内容と職場の人間関係がいかに大事かということを改めて考えさせられました。
契約社員や派遣社員世代は20代か… 続きを読む
時間労働の端数はカット!?
このところ企業の雇用問題が次々に明るみに出ています。
大手居酒屋チェーンでは、アルバイトの労働時間について、30分未満の端数を切り捨てるなど、時給を不正に計算していました。この問題を労働基準監督署に内部告発したアルバイト店員はクビになり、解雇は内部告発の報復だとして、解雇の無効を訴えています。同社は不当解雇は否定していますが、不正な時給計算は認めています。
しかし、こうした問題は氷山の一角なのです。会… 続きを読む
残業代は取り返せるのか?
日本マクドナルドとトヨタ自動車が「残業代を払うことにした」と発表しました。でも、これまでの経緯を考えると、首をかしげてしまいます。
「名ばかり管理職」問題に揺れるマクドナルドは、8月から新しい報酬制度を導入し、店長にも残業代を支給するとしています。しかし裁判で争われている“未払い”の残業代は別問題で、払うつもりがないと言います。これまでの残業代を全店長に払うことになったら、膨大な額になるからです。
し… 続きを読む
抜け穴だらけの派遣法
先週の「派遣社員は正社員になれない?」のコラムに対して、派遣という立場の苦しさを訴えるメールやお手紙をたくさんいただきました。
前回述べたとおり、改正労働者派遣法では、3年以上働き続けている派遣スタッフを無視して、同じ部署・職種で新たに正社員を雇用することはできないことになっています。ところが企業は法律の間隙を突いて、まず別の部署で採用し、しばらくしてから派遣スタッフの部署に異動させているというので… 続きを読む
派遣社員は正社員になれない? (1/2ページ)
40歳のAさんは「派遣歴5年目だけど、もう一生、正社員にはなれないわ」と嘆いていました。というのも、Aさんと同じ部署で新しく正社員を募集しているからだというのです。若い正社員が採用されたら、Aさんが正規雇用される可能性は少なくなりますね。
でもちょっと待って! 労働者派遣法では、派遣で3年以上働いたAさんと同じ仕事内容で、会社が新しく正社員を募集する場合、Aさんに意思を確認し、優先的にAさんを直接雇… 続きを読む
ちょっとズルい「専ら派遣」 (1/2ページ)
私がかつて、ある大手企業のA社に「派遣スタッフでいいから働きたい」と伝えたところ、「それじゃ、『Aスタッフ派遣』という子会社があるから、そこに登録して派遣される形をとりなさい」といわれました。「自社の子会社である派遣会社から」というのがミソですね。
今では3人に1人が非正社員の時代、大企業にはたくさんの派遣社員が働いています。さまざまな人材派遣会社からスタッフが集まっているわけですが、その一方で、多… 続きを読む
働かされ過ぎだと思ったら
先日、30代の知人が就寝中に心臓性の突然死をしました。彼の死は、残された妻と子供だけでなく、職場の人にもショックを与えました。彼はどうみても過労死だったからです。
過労死は、長時間労働などによる蓄積した過重負荷や、脳血管疾患、心筋梗塞(こうそく)などの心疾患で急死した場合、死亡前の6カ月間の労働時間により判断されます。労働基準法では労働時間は週40時間と定められていますが、この会社では就業規則を守っ… 続きを読む
ホワイトカラーは残業代ゼロ!?
私が就職活動を行ったある会社で、年収500万円を提示されたことがあります。「これは残業代は別ですよね?」と聞き返したら、「この会社では残業はしたらいけないことになっているから払えません。残業したければ個人の意思でしてもいいです」というのです。会社は勝手に「毎日ノー残業デー」にして、社員たちは仕事を自宅に持ち帰っているようでした。
でも、それが今後は当たり前になるかもしれないのです。いま、ホワイトカラ… 続きを読む
あなたは本当に管理職ですか?
あなたは本当に管理職ですか? 残業代がつかない分、それに代わる報酬をもらっていますか? 私が住んでいた海外では管理職は残業代が払われない代わりに莫大な年収をもらっていました。その代わり実績が悪化すれば翌年は半分に減らされます。
一方、日本ではこのところ管理職の残業代カット訴訟問題が続出、会社側が支払いを命じられています。「部長になって給料が下がった」と嘆いている人たちは報われるのでしょうか?
労働基準… 続きを読む